社民党

戦没者遺骨を一刻も早く遺族のもとへ

2013年03月06日

 私は、戦争責任には時効はない、との考え方である。
 従って、戦後何年経過しようが、戦争を引き起こした国の責任で、「戦後処理」をすべきだと考えている。
 
 沖縄は、間もなく戦後68年目の「慰霊の日」6・23(沖縄全戦没者慰霊の日)がやってくる。
 沖縄に「ガマフヤー」という沖縄戦遺骨収集ボランティア団体があり、代表は具志堅隆松氏である。
 沖縄の山野には、戦後68年を経て今なお戦没者の遺骨があり、毎年80~100体が収骨される。

戦没者遺骨を一刻も早く遺族のもとへ
田村厚労大臣(左から二人目)に要請=6日、参議院議員会館

 今日(3月6日)「ガマフヤー」の具志堅代表、横路孝弘衆議院議員らと田村厚労大臣に面会して、西原町幸地で発掘された13体の遺骨のDNA鑑定を要請してきた。
 13体の遺骨が発掘された西原町幸地には歩兵第22連隊が陣地を構えており、同部隊は別名「道産子部隊」とも呼ばれ、ほとんどが北海道出身の兵隊で構成されていた(一部は愛媛県)。そのこともあり、横路議員にも同行願った。

 発掘された13体については、既に昨年末に北海道新聞が報道し、遺族や関係者も多く名乗り出て、DNA鑑定を強く望んでいる。遺族や関係者は高齢に達しており、国の責任で速やかにDNA鑑定の実施が求められている。
 具志堅代表のところには、北海道で入院中の遺児から「父を捜してほしい」とか、老健施設の入所者から「兄の遺骨を捜してほしい」などの切実な声がたくさん寄せられているらしい。

 国策である沖縄戦の犠牲者の遺骨の帰宅を一日千秋の思いで待ちわびる遺族のためにも、厚労省による鑑定実施は早急に行なうべきだ。

戦没者遺骨を一刻も早く遺族のもとへ
厚労省に提出した13柱の検体(ご遺骨)

3月6日 15時05分

Posted by terukan at 17:39
このページの上へ▲