社民党

自衛官の命を守れ!-「命の雫裁判」の教訓-

2013年04月04日

 3月29日の札幌地裁における陸上自衛隊真駒内基地徒手格闘訓練国家賠償請求事件で、原告遺族が勝訴し、被告国に約6,500万円の支払いを命じたことについては、先日のブログにも書いた。

 私は、一昨日(4月2日)の衆議院安保委員会で「命の雫裁判」を取り上げ、小野寺防衛大臣を追及した。
 安保員会では(1)大臣が直接遺族に謝罪すること (2)一審判決に国は控訴するな (3)4月4日に弁護団と遺族らが防衛省に要請に行くので、官僚任せにせず、政務三役が応対すること (4)政務三役は一審判決全文を読んで「命の雫裁判」を教訓化すること等を求めた。

自衛官の命を守れ!-「命の雫裁判」の教訓-
原告遺族の島袋恵祐さん(中)より左藤政務官に要請書を手交=4日11時30分すぎ、防衛省

 今日(4月4日)11時30分から弁護団、遺族らと防衛省に左藤政務官を訪ね、要請をした。
 その結果、私が安保委員会で追及した上記(1)(3)(4)は実現した。防衛大臣に代わって、左藤政務官が遺族の島袋恵祐さん(訓練死した島袋英吉さんの双子の弟、元自衛官)に謝罪した。また、左藤政務官からは「安保委員会で照屋先生から指摘されて、判決文を取り寄せて読みました」と言われた。だが、控訴の有無については「検討中」との返事であった。

 私は、今日のブログの表題を「自衛官の命を守れ!」とした。もちろん、海外派兵や日米共同の戦闘訓練から「自衛官の命を守れ!」と叫んでいるのではない。日常的な自衛隊内でのイジメ、パワハラ、危険な徒手格闘訓練から「自衛官の命を守れ!」と訴えているのである。

 今日は弁護団、遺族らから下記3項目について要請がなされた。
1.被告である国は、亡くなった自衛官と遺族の苦しみを真摯に受け止め、控訴しないこと
2.原告ら両親及び家族に対して謝罪すること
3.再発防止に向けた取り組みを徹底するとともに、危険な徒手格闘訓練を即刻廃止して自衛隊員の人権を保障すること。

 小野寺防衛大臣をはじめ政務三役が、私の安保委員会における指摘と忠告通りに一審判決を熟読したのであれば、国の控訴はあり得ないと信ずる。

自衛官の命を守れ!-「命の雫裁判」の教訓-

4月4日 16時

Posted by terukan at 16:10
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