社民党

自民党本部と県連の選挙公約詐欺

2013年05月21日

 自民党石破幹事長が去る5月19日に来県し、沖縄県連役員らと参議院選公約について議論を交わしている。議論になったのは、普天間飛行場の辺野古移設についての公約の扱いだ。
 自民党本部は、日米合意に基づく辺野古移設を推進する立場だ。すでに安倍内閣としてその大前提で辺野古の埋め立て申請もなしている。沖縄の世論に全く反する方針だ。

 一方の自民党沖縄県連は、普天間飛行場の「県外移設」を求めており、党本部とは違う方針を参議院選挙の公約にしようとしている。マスコミ報道によると、この党本部と県連間のねじれ解消に向けて、様々なレベルの協議を重ねたが、合意に至らずに終わったようだ。
 私には自民党本部と沖縄県連両方の態度が理解不能だ。

 私は、普天間飛行場の「県内移設」には一貫して反対している。その点、「県外移設」を貫く沖縄県連の立場は共感する。だが、国政選挙の公約である。かかる重要公約について、党本部と県連が別々の公約を掲げて選挙戦をたたかうのは、有権者への背信行為である。はっきり言って有権者との契約とも言うべき「選挙公約の詐欺」だ。

 仮に、来る参議院選挙で自民党公認候補が当選した場合、党本部の選挙公約に反する政治活動ができるのか。答えはNOである。従って、自民党県連が普天間基地の「県外移設」をローカルマニフェストにするというのもおかしい。議席を得んがための方便だ。
 昨年末の衆議院選挙や3年前の参議院選挙で普天間基地の辺野古移設反対を掲げた自民党沖縄選出国会議員が公約を裏切り、すでに党本部方針の辺野古移設を容認している。今度の参議院選挙において自民党公認予定候補は、公認を返上して無所属で選挙をたたかうべきだ。

 ともあれ、自民党本部と県連の「選挙公約詐欺」行為を許さないためにも、糸数けい子(選挙区・社大党公認)、山シロ博治(全国比例・社民党公認)予定候補の勝利を目指して頑張るのみだ。参議院選挙まであと2ヶ月しかない。

5月21日 18時20分

Posted by terukan at 18:23
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