社民党

麻生副総理の「ナチス」発言を糾す

2013年08月02日

 第184回国会(臨時国会)が今日(8月2日)開会された。8月7日までの会期である。本格的な臨時国会は秋になる見通しである。

 さて、参議院選挙が自民党の圧勝に終わり、いよいよ安倍政権が暴走する兆しが見え出してきた。
 去る7月29日夜、東京都内で開かれたシンポジウムでの麻生副総理の「ナチス発言」が国会内外で波紋を広げている。

 憲法改正問題に関連した発言で、ナチス政権を引き合いに出した麻生副総理は「ある日気づいたらワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうかね」と言い放ったのである。
 私も、テレビや新聞各紙で麻生副総理の「ナチス発言」に接した。大変な暴言である。

 麻生副総理は、これまでも幾度となく失言、暴言、妄言を繰り返し、その度に釈明・撤回を繰り返してきた。 ところが、「今回は弁解しきれない。国益を損傷し、日本の品格を汚してしまった」(原彬久・東京国際大名誉教授)。
 麻生副総理の「ナチス発言」は、ワイマール憲法とナチス政権誕生の歴史的経緯に関する認識違いもはなはだしいが、ナチス政権の手口で日本国憲法も改正した方がいい、との確信犯的発言だろう。
 そもそも、日本語の用語使用として、“手口”とは犯罪的手法を意味する。

 麻生副総理の「ナチス発言」については、即座に中国、韓国、ドイツから強い批判が上がった。国内でも同様である。
 麻生副総理は、昨日になって発言を撤回したが、形式的である。撤回して許される発言ではない。

 麻生副総理には、大臣として、いや政治家として資格はない。即刻辞任すべきだ。

8月2日 14時05分

Posted by terukan at 14:05
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