社民党

山城博治さん、多田謡子反権力人権賞を受賞する

2015年12月21日

 12月19日、山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が、第27回多田謡子反権力人権賞を受賞した。
 博治さん、おめでとう。よかった、よかった、嬉しいね。

 山城博治さんは、沖縄平和運動センター議長として、辺野古新基地建設阻止闘争、高江米軍ヘリパッド建設工事阻止闘争、オスプレイ配備反対・撤去要求闘争など数々の現場の最前線で、これらの闘いを大きく領導し、牽引してくれている。

 昨年来の辺野古米軍キャンプ・シュワブゲート前における闘いでは、テント小屋に寝泊まりして、昼夜を分かたぬ行動を展開している。

 この間、博治さんの心労、健康を心配して「たまには休養を取りながら行動するように」と幾度となく注意してきたものだ。
 だが、責任感の強い彼は、私の注意を無視し、今日も現場で体を張って闘っている。

 今年2月22日、シュワブゲート前で、刑特法違反容疑で逮捕され、弁護士として接見した折には「起訴されることはない。不当逮捕だが、いい機会だと思って留置場で休養せよ」と告げたこともある。(翌日の晩に釈放)

 4月には悪性リンパ腫が発覚し、入院治療に専念する羽目に。
 入院先の病院が私の自宅の近くだったこともあり、ほぼ毎週のように見舞い、「笑い」で免疫力を高めるため、二人して日米両政府の愚策の数々を笑い倒したものだ。
 その病も、持ち前の強い精神力と体力で克服し、この秋には現場に復帰している。

 博治さんには今回の受賞にふさわしい、決して権力になびかない不屈の魂、ウチナーンチュの尊厳と人権を守る熱い心がある。
 一方で、情に厚く、涙もろい。感情のひだが多い好人物だ。博治さんこそ「ソーウチナーンチュ」(本物の沖縄人)だ。

 博治さんは、緊迫する辺野古の現場に唄やサンシン(三味線)、踊りを取り入れ、したたかに、しなやかに闘いを引っ張る。ときに機動隊と対峙する際は、ものすごい形相で、怒りをむき出しにして迫っていく。アジ演説も天下一品だ。

 去る12月5日、シュワブゲート前にて刑特法違反容疑での2回目の不当逮捕-。
 直後に名護署留置場で接見した私は「起訴はできない。一晩だけ泊まってこい」と告げた。

 日米両政府の権力者らは、博治さんを狙い撃ちし、見せしめとして不当逮捕する。辺野古新基地建設反対運動の核である博治さんを弾圧し、現場から引きはがそうと躍起だ。

 博治さん、多田謡子反権力人権賞受賞おめでとう。
 これを機に、一層元気に粘り強く、共に闘っていこう。

山城博治さん、多田謡子反権力人権賞を受賞する
「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」結成大会にて=12月14日、宜野湾市内

12月21日 14:30
 

Posted by terukan at 15:35
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