社民党

博治から 博治へ ―その3

2017年01月26日

 山城博治が不当逮捕され、長期異常勾留と接見禁止処分を受けてから100日を超えた。

 1月25日は、山城博治が名護警察署留置場から那覇拘置所に移監されて、ちょうど1ヶ月目であった。
 その日、私は那覇拘置所にて今月4回目の接見をした。

 実は、先週山城博治の長期勾留に異議を唱え、彼の拘置所での健康を心配している宮崎県在住の樋口さんから電話があった。私から拘置所における博治の様子を伝えると、少し安堵したようであった。

 樋口さんは、護衛艦「たちかぜ」裁判の原告である。自衛官いじめ自殺事件で国(防衛省)を相手に裁判を提起し、全面勝訴判決(福岡高裁、国の上告なく確定)を勝ち取った人である。
 樋口さんは、やさしい方だが、不正と不条理に不屈に闘う心の強い人である。私や博治とも長い親交がある。

 その樋口さんに「博治さんは独居房と聞いたが、房内は陽が当たるかしら。運動はしているかしら」などと問われた。
 私は、不用意に「樋口さん、博治は陽に当たらんでも色黒だし、房内で腹筋運動などして鍛えているから大丈夫だよ」と返答してしまった。博治、樋口さん、ゴメン!

 昨日の博治との接見の折、いつになく博治の顔色がよいので、樋口さんが心配していた旨を伝えた。
 そしたらビックリ。博治の説明では、拘置所4階南向きの房に移されたところ陽当たりがよく、以前の独居房と比較にならないくらい太陽の光を浴びることになった、とのことだった。
 まさに以心伝心、神の手配、樋口さんの願いが伝わった。
 
 博治は、拘置所で毎日1回、午前中に運動する時間もあるようだ。(もっとも狭い場所だが・・・)
 
 昨日の接見時には、博治の妻・多喜子も差し入れに来ており、博治とも相談のうえ豆乳、紅茶、コーヒーを差し入れることを決めた。
 
 なお、全国の仲間から差し入れの飲食物が届くが、拘置所指定の売店で購入できる飲食物しか房内への持ち込みが認められず、せっかく送ってもらっても、送り返されるか廃棄処分になる。
  このブログをご覧になっている皆さん、博治からも「お心遣いは大変ありがたいが、差し入れは一切ご遠慮ねがいたい」との強い要望がありましたので、この場を借りてお伝えします。どうかご理解ください。

 さて、話を本題に戻そう。
 博治の長期異常勾留、接見禁止処分は、明らかに裁判所の露骨な意図による弾圧である。安倍政権の指図を受けるがまま行政権力に屈服し、司法の独立を自ら否定し、法と正義に反するものだ。
 彼らが、博治が辺野古新基地闘争の現場に戻ることを嫌い、恐れているのは間違いない。

 そのような中で、去る1月18日付の琉球新報に、米ワシントン州弁護士でもあるローレンス・レペタ明治大学特任教授への池田哲平記者のインタビュー記事が掲載されている。(詳細は、琉球新報をお読みいただきたい)

 インタビュー記事の中で、レペタ氏は、山城博治の長期勾留は「国際人権法」に違反する、と指摘している。
 琉球大学の森川恭剛教授も、1月22日付の沖縄タイムス論壇で「山城博治氏の勾留違法 刑事法側に不正 『解放』を」と訴えている。

 博治の早期釈放を求める声は、日増しに高まっている。ワシントンポストでも報道された。
 私が、ブログで書き綴る「博治から 博治へ」も多くの人に読まれているようだ。

 全国の皆さん、博治の早期釈放を求めて声を挙げ続けよう。

博治から 博治へ ―その3
署名呼び掛け人の鎌田慧さん(左から3人目)=20日、沖縄県庁記者クラブ

1月26日

Posted by terukan at 16:47
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