社民党

織姫ならぬ”澱姫”に沖縄の声は届くか

2017年07月07日

 今日は七夕である。一年に一度、織姫と彦星が天の川で逢う日だ、と伝えられている。

 梅雨も明け、夏一直線の酷暑の沖縄で、9日が投開票となる那覇市議選の応援に駆けずり回っている。
 そういう日々に飛び込んでくる九州北部の福岡・大分両県の記録的な豪雨による深刻な被害拡大のニュースに心が痛む。被災した方々、お亡くなりになった方々やそのご家族に心からお見舞いを申し上げます。
 政府や被災自治体は、被災者の生活再建に全力を尽くしてもらいたい。沖縄からは県警機動隊の特殊部隊が復旧支援に本日出発したようだ。
 ところで、九州豪雨で福岡、大分両県に特別警報が発令中の6日昼に、稲田防衛大臣と若宮副大臣、政務官2人の政務三役4人全員が約40分間も防衛省を離れていた、と報じられている。危機管理の点から大いに問題だ。

 七夕の日の7日、翁長県知事と沖縄市・北谷町・嘉手納町で組織する「嘉手納飛行場に関する三市町連宅協議会」(三連協)の3市町長が、米軍嘉手納基地におけるパラシュート降下訓練と旧海軍駐機場の使用問題について、稲田防衛大臣や外務副大臣に直訴すべく上京している。(要請文は末尾に掲載)
 嘉手納基地におけるパラシュート降下訓練強行と旧海軍駐機場の継続使用は、日米間で交わされたSACO合意(騒音軽減イニシアティヴ)に明白に違反している。これらの問題について、私も衆議院安全保障委員会での質疑、内閣への質問主意書を通じて政府の対応を厳しく質してきた。
 
 結論を先に記すと、安倍政権はアメリカに隷従しており、SACO合意を厳守しないアメリカに主体的に抗議できない。嘉手納基地周辺住民が殺人的爆音で苦しみ、パラシュート降下訓練で不安な日々を強いられている苦難にまじめに向き合わない。ウチナーとウチナーンチュに基地負担の犠牲を強要し、構造的沖縄差別を続けている。

 七夕の日に上京・直訴した翁長知事や三連協首長ら4人のウチナーの彦星たちは、今や安倍政権の織姫ならぬ”澱姫”になってしまった稲田防衛大臣に無事に逢えただろうか。ウチナーの彦星たちの直訴に、”澱姫”は何を語ったのだろか。

織姫ならぬ”澱姫”に沖縄の声は届くか
織姫ならぬ”澱姫”に沖縄の声は届くか
織姫ならぬ”澱姫”に沖縄の声は届くか

7月7日

Posted by terukan at 14:42
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