社民党

安倍内閣総辞職間近か?

2018年04月13日

 稲田元防衛大臣や防衛官僚らが「ない」と断定していたイラクや南スーダンPKOに派遣された自衛隊の日報が、4月2日以降日替わりメニューのように「あった」と発表されている。そのたびに小野寺防衛大臣が記者会見で陳謝する事態が続いている。

 私は、去る4月10日の衆議院安全保障委員会で、自衛隊のイラク日報問題はわが国のシビリアンコントロール(文民統制)が完全に機能不全に陥っていることを物語っている、と指摘した。事態は深刻だ。

 イラクや南スーダンPKOへの自衛隊派遣部隊の日報問題の徹底的な真相究明と責任追及を怠ると、かつて天皇の統帥権の名の下に軍部が独走し、悲惨な大戦へと突入した歴史を繰り返すことになる。イラク日報隠ぺい問題は、後半国会の安保委員会や予算委員会で、これからも野党の追及は続く。私も、今日(13日)午後に安保委で質問に立ち、再び追及する。

安倍内閣総辞職間近か?
イラク派遣自衛隊日報隠ぺい問題等で小野寺防衛大臣を追及=4月10日午後、衆議院安保委員会
安倍内閣総辞職間近か?

 加計学園の獣医学部新設問題も衆議院予算委員会、参議院決算委員会における集中審議などを通じて「首相案件」であった疑念がさらに強まっている。
 森友学園に対する国有地の払い下げ問題も、すでに財務省による口裏合わせや公文書「改ざん」が明らかになっている。もはや、安倍総理がどう言い逃れようが、財務官僚がウソの国会答弁をしようが、多くの国民は8億円も不当に安く売却されたことを見抜いているだろう。

 厚労省による裁量労働制に関するデータ「ねつ造」、財務省による森友学園決裁文書の「改ざん」、防衛省による自衛隊の日報「隠ぺい」―。これら一連の安倍政権による国民と国会を欺き、議会制民主主義を破壊する「犯罪」に世論の怒りは高まっている。与党内部からも批判が挙がっている。

 識者や政治評論家による「安倍内閣総辞職間近か?」との論評もある。もちろん、野党は手をこまねいて安倍内閣総辞職を待つのではなく、国会の外の市民運動と共闘して追い込んでいかなければいけない。

 かかる国会状況の中で、財務省・福田淳一事務次官による記者へのセクハラ疑惑が発覚した。疑惑を報じた週刊新潮(4月19日号)を私も読んだが、許せん。
 麻生財務大臣は、福田事務次官を訓戒(注意)しただけで、何らの懲戒処分もしない。呆れたね!

 「鯛は頭から腐る」との言葉があるが、今の安倍政権にピッタシだ。

4月13日 11:00

Posted by terukan at 11:45
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