社民党

防衛大学校で今何が起きているのか

2015年03月16日

 防衛大学校とは、自衛隊の幹部を教育養成訓練する大学校である。

 憲法第66条2項は、民主主義国家の基本原則である文民統制(シビリアンコントロール)を定めている。
 また、防衛省設置法第12条には、防衛省内部部局(内局)の背広組(文官)が制服組自衛官をコントロールする「文官統制」の規定が設けられている。

 「文官統制」は政治と軍事の距離を保つため、政策的な見地から自衛隊の活動をチェックする仕組みであり、憲法上の文民統制を確保する手段である。

 安倍政権の下で、中谷防衛大臣は「文官統制」規定を撤廃する防衛省設置法改正に積極的だ。改正法案を閣議決定の上、国会に提出してしまった。(中谷防衛大臣も防衛大学校卒業生である)

防衛大学校で今何が起きているのか

 今、防衛大学校の中で上級生による下級生への悪質かつ陰湿ないじめ、暴力行為等が蔓延し、日常化している。
 しかも、指導教官らもそれらを承知しているにもかかわらず、十分な指導をせずに放置している。

 私は、暴力行為や傷害をともなういじめで精神的に追い詰められ、やむなく退学に追い込まれた福岡県出身のK君とその母親から話を聞く機会があった。(現在、加害上級生ら8名を横浜地検に告訴し、捜査中)

 K君とその両親らによる告訴を契機に去る3月3日、「防衛大学校卒業生の任官拒否等に関する質問主意書」を提出し、3月13日に政府答弁書を受領した。(質問主意書と政府答弁書は衆議院ホームページに公開されています)

 政府答弁書を一読して驚愕した。一体、防衛大学校で何が起きているのか。
 驚愕の第1点は、防衛大学校に入学後、中退者が多いことである。
 第2に、防衛大学校を卒業したものの任官(自衛官になること)を拒否する者が多いことである。

 私は、中途退学者や任官拒否者が多い背景には、防衛大学校内における非人道的かつ違法を承知の上での確信犯的いじめや暴力行為の存在があると思う。同時に、昨今安倍内閣が集団的自衛権の行使容認により、自衛官の海外出動への不安の高まりもあろう、と推測する。

 政府答弁書は「幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどる防衛大学校において、任官拒否者が生じることは極めて残念であると考えている」と答えている。
 K君の告訴事件を認めたうえで、私的制裁であるとの認識を示しつつ「幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどる同校において、不法又は不当に精神的又は肉体的な苦痛を与える行為が行われることはあってはならないと考えている」とも答えている。

 然らば、横浜地検は被告訴人8名に対し、きとんとした法的処分を下すべきだ。
 防衛大学校も学校として厳正な処分を下すべし。うやむやのまま卒業させ、幹部自衛官にしてはいけない。

 何より、被告訴人の8名はK君に心からの謝罪をしてほしい。(このブログ読むかなー)

3月16日17:30

Posted by terukan at 19:24
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