社民党

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Posted by TI-DA at

国家暴力に抗う沖縄、民意圧殺の政府

2016年07月22日

 今朝は(22日)なにやら胸騒ぎがして、いつもより早く起床した。
 東京滞在中は、洗顔、ヒゲ剃り、シャワーを浴び、直ちに地元2紙の電子版を読むのが日課となっている。
 案の定、沖縄タイムス電子号外記事を読み、朝からワジワジーしている。怒り心頭だ。

 タイムス電子号外は、東村高江の米軍ヘリバッド建設工事再開で、沖縄防衛局が県警や全国から派遣された機動隊員数百人(800人ともいわれる)を動員して、22日早朝に工事に着手した。と報じている。
 昨日(21日)は、1,600人の県民が結集して、防衛局による工事再開強行に抗議する集会をおこなったところである。

 20日には、去る参議院選挙で初当選したイハ洋一さんを含め、沖縄県選出6人の衆参野党国会議員で、中嶋浩一郎防衛局長に強く抗議し、ヘリパッド建設の中止を求めたばかりだ。



 世界に誇る生物多様性に富み、貴重な動植物が存在するヤンバルの森を破壊し、米軍ヘリパッドを建設するのは許せない。しかも、すでに完成したヘリパッド2カ所を使用して、欠陥機オスプレイが飛行訓練を強行している。

 100人余の高江周辺住民は、オスプレイの低周波騒音や昼夜を分かたぬ爆音に晒され、睡眠障害、健康障害を訴え、隣村に子どもを連れて疎開している者もおるとのこと。

 東村高江における米軍ヘリパッド建設に反対する住民らの非暴力抵抗闘争は10年を超え、この間政府による様々な弾圧・暴力行使に抗って、自然と平和を守る闘いを続けている。

 沖縄では、去る参議院選挙においても、オール沖縄のイハ洋一さんが自公候補に10万票以上の大差で勝利した。
 ウチナーの「怒れる民意」は、辺野古新基地建設反対、東村高江のヘリパッド建設反対である。政府が国家権力を総動員し、民意を圧殺し、ヤンバルの森とウチナーの平和を破壊せんと躍起になっても、ウチナーンチュは負けずに勝つまで闘い続けるだろう。

7月22日

  

Posted by terukan at 15:08

イハ洋一氏が大勝(沖縄選挙区)改憲勢力が2/3以上に

2016年07月11日

 昨日(7月10日)投開票された第24回参議院選挙、沖縄選挙区では、「オール沖縄」の統一候補イハ洋一氏が自民党公認で現職閣僚の相手候補(島尻安伊子)に大勝し、初当選を果たした。
 イハ洋一氏の得票は、35万6355票、島尻安伊子24万9955票、10万票以上の大差である。投票率は、54.46%(前回の2013年参議院選より1.03%ポイントUPである。)


当確の報を受けてばんざい!

11日付地元二紙

 全国的には、自公与党とおおさか維新などの改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2以上を占めることになった。大変に憂慮すべき事態だ。社民党も改選2議席のうち、当選1名で惨敗。党存続の危機だ。残念。全党挙げて真剣な総括(具体的な党再建の議論が必要だ。抽象的、精神論ではダメだ。理念・政策に誤りはない。)

 さて、沖縄選挙句における最大の争点は、辺野古新基地建設を許すか、どうか、であった。
 イハ候補は、明確に「反対」を公約し、選挙戦を通して、終始一貫有権者に強く訴えた。
 自民党公認・公明党、おおさか維新が推薦する現職候補は、6年前の選挙で「辺野古反対」を公約し、安倍政権になって公約を裏切り、反故にし、政権に屈服した。今では、安倍政権の「辺野古が唯一」の旗振り、辺野古積極的推進に変わった。今度の選挙では、辺野古を封印し、争点かくしでアホノミクスや子どもの貧困問題などをアピールした。
 選挙戦に入るや、菅官房長官や自公の国会議員が大挙して応援に来沖し、業界団体を通して圧力、利益誘導を露骨におこなった。

 私は、イハ選対の共同代表の一人として、又、社民党の立場から今度の選挙はウチナーの「怒れる民意」を日米両政府に突きつける大事な機会だ、と訴えた。
 2014年の名護市長選、県知事選挙、衆議院選挙で示された辺野古新基地反対の「戦う民意」(翁長知事)を全く無視し、強権的に辺野古新基地建設を推進し、沖縄への構造的差別を強要し続ける日米両政府にウチナーの「怒れる民意」を示し、辺野古新基地建設阻止に結びつける参議院選挙だった。
日米両政府は、10万票以上の大差によるイハ洋一氏の当選を受け止めるべきだ。
 
 私は、イハ洋一氏の選挙応援を通して、いわゆる無党派や保守層からの厚い支援を実感していた。無党派こそ政治意識の強い方々だ。無党派は、政治的無関心では決してない。
 辺野古新基地建設反対は、多くのウチナーンチュの心の底からの願いだ、と知るべきだ。

 次に今度の沖縄選挙区の重要争点になったのが、不平等・不公平な日米地位協定の全面改正問題だ。
 4月28日にうるま市大田で発生した、元海兵隊員の軍属による極悪非道で残忍な事件で、県民の怒りは沸騰した。我慢の限界。基地あるが故の相次ぐ米軍人・軍属の事件から、ウチナーンチュの人間としての尊厳と人権を回復するには、日米地位協定の全面改正が必要だ、とイハ洋一氏は訴えた。私自身も、1995年7月の参議院初当選いらい、国会内外で訴え続けている。

 アメリカに従属し、主権国家の矜持を失った安倍政権と自民党には、日米地位協定全面改正など全く考えてないのだ。今回の参議院選でも、自民党公認候補は一言も触れなかった。

 最後に、改憲問題については、イハ洋一氏も私も、かつて27年間のアメリカ直接支配時代の「無憲法」下の沖縄だからこそ、安倍政権による憲法改悪は阻止しなければ、と毎日のように訴えた。イハ洋一氏の大勝で憲法を改悪して、戦争国家へと暴走することに、沖縄から「反対」の民意を示した。沖縄では改憲問題が明確に争点となったが、全国的には野党の力不足で争点化できなかった。残念だ。

 さて、イハ洋一氏の大勝で示されたウチナーの「怒れる民意」に対し、安倍総理や菅官房長官は、昨日今日の記者会見で、相も変わらず辺野古新基地建設推進を妄言している。
 そんな政権のふざけた態度なら、ウチナーンチュの怒りは、海兵隊撤退要求から全ての米軍基地撤去要求へと進むだろう。

 安倍総理よ、菅官房長官よ、「ウチナーンチュ ウセーテーナランドー」(沖縄の人を蔑ろにしてはいかんよ)

  7月11日
  

Posted by terukan at 16:15

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