社民党

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盗まれた旧日本兵の銃剣、すぐに返せ!

2013年07月31日

 一昨日の私のブログで浦添市前田の道路改修工事現場で、遺骨収集ボランティア団体「ガマフヤー」(壕を掘る人)の皆さんが旧日本兵の遺骨1体を見つけた、と書いた。

 私もすぐに現場に行き、視察をし、「ガマフヤー」具志堅隆松代表から遺骨発見状況を詳細に聞いた。
 遺骨発見現場からは、「田畑」と刻印された木製印鑑、銃剣、鉄かぶと、水筒、陸軍用時計、財布等も見つかった。いずれも、遺族を特定する為の重要な品物だ。

 旧日本兵遺骨発見の琉球新報の記事を読んだ樺太出身の田畑一男さん(75歳)が沖縄戦で死亡した亡父耕三さんではないか、と名乗り出たらしい。

 今日の琉球新報朝刊によると、遺骨とともに発掘された銃剣が現場からなくなっている事が、判ったらしい。
 銃剣は、名前が刻まれていた可能性も高い。残念で悲しい出来事だ。誰が、何の為に盗ったのか、一刻も早く発掘現場に戻してもらいたい。すぐに返せ!

 糸満市摩文仁の平和の礎に刻名された田畑姓は53人だ。厚労省は、すみやかなDNA鑑定を実施して、遺骨をご遺族の下に帰すべきだ。

7月31日 10時00分  

Posted by terukan at 10:03

在沖米軍が毒ガス兵器を本島沖に投棄

2013年07月30日

 1969年7月、米軍知花弾薬庫(現在でも在る)で毒ガス漏れ事故が発生した。この事故で、在沖米軍の毒ガス貯蔵が判明し、これを機に沖縄で毒ガス撤去闘争が盛り上がった。結果、1970年に「毒ガス移送」は終了した事になっている。

 ところが、昨日、今日と地元二紙は、英字紙『ジャパン・タイムズ』の7月28日付報道に基づき、米軍が知花弾薬庫で発生した毒ガス漏れ事故後の秋に、沖縄本島東海岸沖合に毒ガス兵器を投棄していた、と報道している。
 記事によると、『ジャパン・タイムズ』は、当時の米軍警察(MP)だったトム・ウェストフォール氏や陸軍港湾労働者だったジェームズ・スペンサー氏の各証言も掲載しているとのこと。報道が事実だとすると大変に重大だ。

 米国防総省は、今のところ元米兵らの証言を否定しているが、米政府の言い分を鵜呑みにはできない。
 その頃、沖縄本島東海岸では、奇形かえるが発見されたり、海水浴をした人が原因不明の炎症に襲われた事件も発生している。
 最近でも、沖縄市のサッカー場改修現場(返還米軍基地)からベトナム戦争で使われた枯れ葉剤と思われるドラム缶が発見され、大騒ぎになっている。
 キャンプ・コートニー(うるま市在)における高層住宅改修現場におけるアスベスト問題もおきている。

 やはり、戦争をいかに効率的に推進するのが目的の米軍基地は、環境と健康、いのちを破壊する元凶だ。

7月30日 10時30分  

Posted by terukan at 10:33

旧日本兵の遺骨が見つかる

2013年07月29日

 ボランティアグループ「ガマフヤー」(壕を掘る人)代表の具志堅隆松氏から秘書を介し、「旧日本兵の遺骨が見つかったので、現場を視察してもらいたい」との連絡があり、急遽駆けつけた。
 発見現場は、浦添市が発注した土地改良現場(浦添市前田)である。この場所には、旧日本軍の陣地壕があったようだ。

 

 悲惨な沖縄戦は68年前に終了した。だが、沖縄の山野には未収骨の遺骨が多数眠っており、不発弾も日常的に発見される。私は、かねてより戦争責任に時効はなく、発見された遺骨は、国の責任において可能な限り遺族にお返しをすべきだ、との考えである。

 今日、現場で視察、確認した旧日本兵の遺骨の側からは、「田畑」と刻印された印鑑、鉄かぶとと、水筒、軍用腕時計等も見つかっている。遺骨からのDNA鑑定の有効な資料となる歯も発見されている。厚労省にお願いをしてDNA鑑定の実施によるご遺族の特定を急ぎたい。

 それにしても、「ガマフヤー」の皆さんの献身的な努力には頭が下がる。炎天下、手作業による収骨作業である。私は、国の責任と費用でボランティアの皆さんの雇用対策事業に位置づけ、戦後処理の一環として収骨を急ぐべきだと考える。
 従来のような、業者による機械作業に丸投げするやり方は遺骨の尊厳を傷つける事になる。

 幸いにして、「ガマフヤー」具志堅代表の現場における説明によると、発見された旧日本兵の陣地壕を使用していた部隊名も特定可能のようだ。発見された遺骨の歯などから年齢も推定できるらしい。所持していた印鑑(木製で「田畑」と刻印)もある。
 一日も早く、ご遺族と再会できるよう祈って現場を後にした。

7月29日 9時25分  

Posted by terukan at 09:29

【憲法コラム】沖縄の「戦後ゼロ年」と集団的自衛権

2013年07月29日



 遺骨収集ボランティア団体「ガマフヤー」(壕を掘る人)の具志堅隆松代表から、秘書を介し、「旧日本兵の遺骨を発見したので、現場視察に来てもらいたい」との連絡を受け、直ぐに出かけた。

 旧日本兵の遺骨発見現場は、浦添市前田の道路拡張工事現場である。炎天下、手掘り作業による「ガマフヤー」の皆さんの丁寧な作業で、うつぶせの状態の旧日本兵の遺骨1体が現われた。遺骨は、地下足袋を履いた状態で、銃剣を携え、鉄かぶとをかぶった頭蓋骨の一部、大腿骨、歯なども見つかった。遺骨周辺からは、「田畑」と刻印された木製の印鑑、水筒、財布(1941年製造の小銭が入っていた)、陸軍用時計など、多数の旧日本兵とその遺族を特定し得る品物も発掘された。沖縄戦当時、浦添市前田地区に配属されていた部隊名も判っており、厚労省にすみやかなDNA鑑定を要請し、一刻も早く、遺族の元に遺骨を帰してあげたい。

 私は、「戦争責任に時効はない」との考えだ。

 「戦後」何十年が経過しようと、国の責任で旧日本兵に限らず、民間の戦死者を含めて、収骨された遺骨を、遺族へ帰してあげるべきだ。

 一方、宜野湾市我如古の住宅地で見つかった米国製250キロ不発弾が、7月28日、自衛隊により現場処理された。同不発弾処理により、現場から半径288メートル内の692世帯、70事業所の1,645人が避難した。

 「鉄の暴風」と称される沖縄戦で投下された爆弾は約20万トンだと言われている。そのうち、約5%、約1万トンが不発弾だ。「戦後」68年が経過したが、沖縄には、未だに約2,518トンの不発弾が地中にあり、現在のペースで発見、処理を進めても、全ての不発弾処理までに、今後約70年を要する、と見込まれている。

 「不発弾を枕に眠る沖縄」の日常は、まさに「戦後ゼロ年」(芥川賞作家・目取真俊)である。

 さて、参議院選挙で圧勝した自民党安倍総理が、改憲の意思を鮮明にした。7月27日には、訪問先のマニラで記者会見し、「集団的自衛権の行使容認に向け検討作業を進めて行く」と表明した。防衛省は、安倍総理の指示で今年末にも新防衛大綱を策定する。一方、安倍総理の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は、8月から集団的自衛権に関する議論を再開するようだ。

 集団的自衛権とは、「同盟国など自国と密接な関係にある外国が攻撃されたとき、自国が攻撃されていないにもかかわらず、これを自国への攻撃と見なして反撃する権利」である。歴代政権は、集団的自衛権について、現行憲法9条を根拠に、「保持していても行使できない」と解釈してきた。戦争放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を謳った憲法第9条を素直に読めば、歴代政権の解釈は正しい。

 安倍総理の集団的自衛権行使容認への解釈変更は、実質的な「9条改憲」だ。よく言われるように、日本を同盟国アメリカと一緒になって、「戦争のできる国」へと変えることだ。

 旧日本兵の遺骨が発見され、日常的に不発弾が発見される沖縄の「戦後」は終わっていない。にもかかわらず、安倍総理によって新たな「戦前」が始まろうとしている。安倍総理の改憲策動による「戦争国家」政策推進によって、である。

 たしかに、去る参議院選で安倍自民党は圧勝した。だが、安倍総理が目論む改憲を必ずしも国民は望んでいない。毎日新聞社が、7月27、28日の両日に実施した全国世論調査で、安倍総理に一番に取り組んでほしい国内課題で、「景気回復」が35%で最多、「憲法改正」は3%で最低だ。集団的自衛権について、行使できるようにした方がいいと「思う」人は36%、「思わない」人は51%である。安倍総理よ、しかと肝に銘ぜよ!


《写真》旧日本兵の遺骨発見現場にて=7月28日、浦添市前田


(2013年7月29日 社民党衆議院議員 照屋寛徳)  

Posted by terukan at 00:00憲法コラム

福島党首の辞任について

2013年07月26日

 社民党福島党首が「衆院選と参院選の敗北は私に責任がある。党首を本日、辞任する」と記者会見で表明した。

 私は、7月25日の常任幹事会を欠席した。参議院選挙の後始末があり、日程的に出席できなかった。
 それに、私自身が7月23日付で党首宛に、国対委員長と常任幹事の辞表を提出していた(同日付ブログで報告した)。

 私は、福島党首の引責辞任は、遅きに失すると思う。本来ならもっと前に引責辞任し、本格的に総括、反省し、党の再生をはかるべきであった。もちろん、党の退潮は福島党首だけの責任ではない。私にもある。
 だが、全党的に党再生に向け、抽象的、一般的な気合いだけで、具体性がなく、そのための必死の努力もない。今回の参議院選挙でも得票率が約20%に達したのは沖縄だけだ。それ以外の都道府県はほとんどが数%足らずだ。党全体として真剣な総括が必要だ。

 私は、単に支持者が高齢化し、日常活動の足腰が弱くなったのが原因とは思わない。社民党は、もっともっと国民に伝わるメッセージを不断に発しなくてはいけないと思う。

 次の党首もなれ合いで選んではダメだ。党首代行も。

7月26日 10時15分  

Posted by terukan at 10:19

【憲法コラム】改憲政党の「裏口入学」と民意とのねじれ

2013年07月26日



 素直に告白すると、憲法を勉強するようになってから半世紀の間、改憲派学者や政治家との論争に加わった事は、ほとんど皆無に近い。

 その理由について自省するに、一番目の原因は、沖縄には改憲派を標榜する学者がいないことである(但し、私の知る限り)。二番目に、改憲派を自称する政治家も少なく、論争の場がなかったことがある。その間、意識的に避ける気持ちは全くなかった。

 一度だけ、2004年6月に自民党旧憲法改正草案(論点整理)が発表された後に、地元マスコミが主催した公開討論会で、自民党改憲派国会議員と論争したことを記憶している。

 そんな私でも改憲派憲法学者の小林節氏(慶応大教授)の存在は知っていたし、著書も読んでいた。ただ、直接に講演を聞く機会はなかった。小林教授の講演を初めて聞いたのは、超党派議連「立憲フォーラム」の勉強会であった。小林教授の講演は、護憲派を自称する政治家より格段に上手だ。わかり易い。論旨明確だ。

 私は、小林教授の近著『白熱講義!日本国憲法改正』や論文等を読み、講演を聞いて、「96条先行改憲」の危うさや立憲主義の大切さの認識を一層深めることになった。

 その小林教授は、『週刊金曜日』(7月5日号)で憲法96条改正問題について、次のように語っている。

 「改憲を目的とする政党でありながら、自民党は国民を説得してこなかったし、明治憲法に戻りたいという郷愁丸出しの内容で国民に受けなかった。その反省がないから『改憲の条件はなぜこんなに厳しいのか』と96条のせいにしているのです。勉強するのが嫌で裏口入学するのと同じ。おごりと焦りが見えます」、と。

 安倍総理や改憲派国会議員らの集団「裏口入学」か?「裏口入学」とは、皮肉の効いた見事な比喩(ゆ)だ。

 一方で、小林教授は「護憲派は論争慣れしていないですね。内輪で議論して『憲法を守ろう』とやっていた。でも本来は、憲法を破壊しようとする権力に対してこそ『守れ』と言わなくちゃならない」と手厳しい。護憲派の一人として、反省、反省だ!

 さて、7月24日付の地元紙に共同通信の配信で注目する記事を見つけた。共同通信社が参議院選挙直後の22、23両日に実施した全国緊急電話世論調査の結果についてである。

 記事によると、安倍内閣の支持率は56.2%で、前回6月調査の68.0%から11.8ポイント急落し、不支持率は31.7%で前回(16.3%)から急増している。

 注目したのは、参議院で憲法改正に積極的な政党の議員が改憲発議に必要な3分の2に達しなかったことに関し、改憲を目指す自民党支持層でも21.1%が「よかった」と答え、「よくなかった」15.5%を上回っていることだ。日本維新の会支持層では「よかった」が23.3%、「よくなかった」17.1%、みんなの党支持層は「よかった」35.3%、「よくなかった」19.2%である。改憲派と護憲派が同居する民主党支持層でも「よかった」47.9%、「よくなかった」16.9%である。「加憲」の公明党支持層では「よかった」24.2%、「よくなかった」21.2%である。

 私は、先に「参議院沖縄選挙区では『護憲派』が『改憲派』に勝った」と書いた。参議院選挙は、沖縄選挙区と岩手選挙区以外は、自民党が圧勝した。だが、共同通信社の電話世論調査結果に見る限り、自民党の圧勝は、国民の改憲への白紙委任でないことが明らかだ。「衆参ねじれ」は解消されたが、改憲問題についての、自民党及び改憲政党と、国民の民意はねじれたままだ。改憲への自民党の「裏口入学」は国民の多くが許さないだろう。そのような国民の世論形成に向け、尽力することを決意した。



(2013年7月26日 社民党国対委員長 照屋寛徳)  

Posted by terukan at 00:00憲法コラム

猛毒攻めの沖縄(枯れ葉剤、アスベスト)

2013年07月25日

 ダイオキシン、アスベストの毒物が沖縄を襲い、汚染し続けている。

 先に、私のブログにも書いたが、米軍基地返還跡地である沖縄市のサッカー場改装現場から発見されたドラム缶(米国の枯れ葉剤製造大手企業の社名入り)内部の付着物や周辺に溜った液体から、国の環境基準値を超えるダイオキシン類が発見された、と昨日沖縄防衛局が発表した。

 ダイオキシン類は、発見されたドラム缶の全22検体から検出されたようだ。しかも、土壌の環境基準と比較した場合、付着物は基準値の1.1倍、液体は水質基準の28倍も含んでいたとのこと。重大だ。

 沖縄防衛局は、「除草剤の可能性がある」と説明するが、ダイオキシン処理や分析技術を研究する本田克久愛媛大学教授は、「枯れ葉剤由来のダイオキシンで間違いない」と断定している。

 今月末には沖縄市独自の調査結果も出るようだ。市、県、国が責任を持って汚染土壌の浄化をするよう求めたい。現行の日米地位協定上、米軍には環境汚染等の現状回復義務がない。汚染源は米軍基地であり、枯れ葉剤を使用した犯人も米軍だ。

 一方、私の居住するうるま市の米軍キャンプ・コートニー内の高速住宅改修工事でアスベスト(石綿)の存在が秘されたまま工事が行われた問題も深刻だ。

 米軍と元請け業者は、アスベストの存在を認め、その「飛散性」を否定しているが、下請け業者の言い分は違う。報道で知る限り、下請け業者がアスベストの暴露を受けた可能性は高い。徹底した健康診断等を国の責任でやるべきだ。

 枯れ葉剤のダイオキシン、アスベスト(石綿)が沖縄を襲っている。やはり、米軍基地は諸悪の根源だ。

7月25日


沖縄市で発見されたドラム缶を視察する=6月22日  

Posted by terukan at 14:33

オスプレイ配備反対への鉄柵設置

2013年07月24日

 日米両政府は、来月上旬にも普天間飛行場に欠陥機オスプレイ12機を追加配備するようだ。

 沖縄県民が強く撤去を求めても無視し続け、沖縄本島中で、日米で合意した安全飛行ルールすら守らずに、やりたい放題の飛行訓練を強行している。本当に腹が立つ。怒り心頭だ。

 オスプレイが強行配備されてから、普天間基地野嵩ゲート前では市民らのねばり強い抗議行動が展開されている。その中で、沖縄防衛局が突如として、従来抗議行動の集会に使っていた芝生の小さな広場と県道の境界に鉄柵を設置した。夜間の抜き打ち工事強行だ。大きなコンクリートブロックも置いてある。

 沖縄防衛局の鉄柵設置は、オスプレイ追加配備反対行動を封じ込め、住民運動を弾圧し排除する目的である事は明白だ。市民の表現の自由(集会)すら拒絶する政府の悪質極まりない行為だ。

 政府は、鉄柵設置によりオスプレイ配備反対行動を押さえ込もうと考えているかも知れないが、県民の怒りは逆に高まり拡がるだろう。

 昨日、急遽現場を視察し、防衛省の暴挙に強い怒りを覚えた。アメリカ従属で県民の声を無視する安倍政権は断じて許せない。

7月24日

野嵩ゲート前に設置された鉄柵の前で=7月23日  

Posted by terukan at 11:52

参議院選挙の「勝因と敗因」

2013年07月23日

 参議院選挙の「夏の陣」は終わった。自民党の圧勝と野党の敗北(共産党は躍進した)だ。

 私の立場で言うと沖縄選挙区での糸数けいこ氏の当選は勝利である。糸数氏本人は、「沖縄の民意の勝利だ」とのコメントを発表したが、その通りだろうと思う。同時に、勝因は、糸数けいこ氏(社大党公認)を、社民、共産、生活の党、みどりの風が推せんし、多くの市民運動、ボランティアが結集した事が大きい。糸数氏も普天間飛行場の辺野古移設反対、TPP反対、憲法改悪反対などの明確な公約と政権との対立軸を示して戦った事が、多くの有権者の支持を得た。社民・共産の比例候補とのセットも効を奏した。
 選挙戦を通じ安倍総理を先頭に閣僚らや自民党幹事長ら党役員、所属国会議員らが大挙して来県した事に対する危機感と反発もかえって糸数氏の勝利へつながった。もちろん、本人の知名度、実績も相手候補をはるかに上回った。

 一方、全国比例区で山シロ博治の当選を期すことが出来なかったのは、残念至極である。敗因の第1は、社民党全体として「300万票獲得、選挙区と比例で3議席獲得」目標に大きく及ばなかった事である。敗因の第2は、「党名ではなく山シロ個人名での投票を!」との呼びかけが浸透しなかった事である。その証拠に、社民党は沖縄で10万7千余の比例票を獲得した。うち、山シロ個人名は6万7千票余りだ。山シロ博治の出身地であるうるま市と居住地の沖縄市で約1万票の山シロ個人名投票があったが、全県的(支持を得た県外でも)には予想以上に党名での投票が多かった。私の個人的分析では、有権者に直接働きかけた地域程(県外では大阪、兵庫、奈良など)山シロ個人票が多かった気がする。

 ともあれ、沖縄の平和運動の現場で体を張って闘い続けた山シロ博治の当選を果たす事ができなかった社民党と私の責任は大きい。その責任を痛感し、本日付で国対委員長と常任幹事の「辞任届」を福島党首に提出した。
 山シロ博治さんとは、これからも平和運動の現場で一緒に闘っていきたい。山シロ博治を応援して下さった全国の皆さん、ありがとう。

7月23日 10時55分  

Posted by terukan at 10:47

【憲法コラム】沖縄選挙区では「護憲派」が「改憲派」に勝った

2013年07月22日



 7月21日に投開票された第23回参議院選挙の争点は、「衆参ねじれ」解消だ、とマスコミ等で喧伝された。一方、参議院選挙の争点は、いくつもあったが、政権の側から巧妙な争点隠しもあり、政策の争点よりも、「衆参ねじれ」解消の是非が焦点として国民の注目をあびた。残念だ。

 焦点と争点は違う。焦点とは、「注意・関心が集まる中心点や問題点」であり、争点とは、「争いになっている重要な点」である(新明解国語辞典・第六版)。

 私は、二院制の下における民意の反映の結果としての、「衆参ねじれ」は大いに結構なことだ、と考える。参議院は「良識の府」として、憲法上優越権を持つ衆議院をチェックし、監視する役割を担っている。「衆参ねじれ」があるから、「決められない政治」になる、と言うのは、単なる時の政権政党の言い掛かりだ。「熟議の国会」の自己否定だ。

 だが、7月21日の参議院選挙の結果、自公政権の圧勝により、「衆参ねじれ」は解消された。今後は、「決められない政治」どころか、国権の最高機関、「言論の府」たる国会審議は、一層形骸化し、安倍政権が暴走するに違いない。

 安倍政権の暴走で心配するのは、憲法改悪の動きだ。「衆参ねじれ」解消で、自民党は「日本国憲法改正草案」に基づき、憲法第96条先行改憲による発議要件の緩和を突破口にしてくるに違いない。憲法第9条などの個別条文の改正(悪)にとどまらず、現行憲法の原理・原則を全て変え、大日本帝国憲法の原理・原則へのクーデター的な転換を目指していくだろう。これぞ、まさしく自民党による自主憲法制定という名のクーデターであり、革命である。

 さてさて、参議院選挙の焦点と争点の話に戻る。今度の参議院選挙沖縄選挙区の争点は、明白だった。沖縄選挙区の糸数けいこ候補(社大党公認、社民党・共産党・生活の党・みどりの風推せん)は、憲法96条先行改憲、9条改憲に明確に「反対」を公約に掲げた。一方の、自民党公認(公明党推せん)候補は、改憲「賛成」の公約を掲げていた。自民党は、安倍総理、石破幹事長、現職・元閣僚、若手国会議員らを総動員し、権力と金力、振興策の利益誘導で、「護憲派」で「平和の一議席」をキャッチフレーズにする糸数けいこ候補を落選に追い込もうと躍起になった。安倍政権による沖縄選挙区攻勢は、異様な程、執拗で陰険であった。

 結果、「護憲派」の糸数けいこ候補が3期目の当選を果たした。沖縄は、安倍政権の改憲策動にノーの審判を下したのだ。

 糸数けいこ候補の得票は、29万4,420票、相手自民党公認(公明党推せん)候補は、26万1,392票である。その差、実に3万3,028票、大勝利である。

 糸数けいこ候補当選を報ずる地元紙琉球新報の大見出しは、「辺野古、改憲にノー」、沖縄タイムスの見出しは「改憲・新基地に歯止め」である。糸数けいこ候補は、参議院選挙の争点、政策の対立軸について、有権者に具体的に公約し、訴えた。憲法改悪反対、普天間飛行場の辺野古移設反対、TPP参加反対、消費増税反対、脱原発等である。特に、悲惨な沖縄戦を体験し、今なお膨大な米軍基地の負担と犠牲に苦しむ県民に、憲法96条先行改憲、憲法9条改憲反対を明確に訴えた。従って、糸数けいこ候補の当選は、「護憲派」が「改憲派」に勝ったことになる。憲法改正(悪)問題や在沖米軍基地問題を明確に争点にした上でのウチナーの審判だ。沖縄の民意に反する憲法改正(悪)は、断じて許されない。



(2013年7月22日 社民党国対委員長 照屋寛徳)  

Posted by terukan at 00:00憲法コラム

最後のお願い! 糸数けいこ(選挙区)と山シロ博治(比例区)

2013年07月20日

 いよいよ、明日が参議院選挙の投票日だ。
 私は、今日「山シロ博治応援朝立ち行動」、浦添市内の街頭ポイント演説、山シロ博治の宜野湾市、那覇市での「打上式」に参加した。その合間に、電話やメールで最後の山シロ支持要請をしている。



 移動中の車中で朝日新聞ネット記事を見て、自民党石破幹事長に怒り心頭だ。参議院選挙公示後、3回も沖縄に足を運んでいる。ネット記事によると、自民党石破幹事長は、豊見城市で演説をし、「・・・21世紀はまさしく沖縄の世紀である。沖縄が日本で一番、世界で一番幸せな島になるために、安倍政権はできるかぎり最大限の支援をしていく。自民の夢であり、安倍政権の夢だ。」と述べたようだ。

 石破幹事長よ、悪い冗談でしょう。普天間飛行場の辺野古移設を推進し、欠陥機オスプレイを強行配備し、TPP参加によって沖縄の農畜産業、県民の医療と保険を破壊する自民党安倍政権が〈沖縄が日本一、世界一幸せな島になるために、最大限の支援をする・・・〉。とんでもない。選挙で勝ちたい為に、口から出まかせ、嘘八百を言ってはいけない。沖縄に基地の負担と犠牲をおしつけ、ウチナーンチュを不幸にしているのは、自民党安倍政権だ。

 このような自民党に勝たせてはいけない。糸数けいこ、山シロ博治を「投票箱のフタが閉まるまで」ご支援下さい。

  7月20日
  

Posted by terukan at 18:30

山シロ博治当選へ、必死の訴え!

2013年07月20日

 参議院選挙の投票日もいよいよ明日だ!
 今日は早朝から山シロ博治の街頭朝立ち行動をうるま市内(山シロ博治の出身地、私の居住地)でやった。山シロ博治本人と多くの支援者が一緒に行動してくれた。ありがたい。うるま市内の反応も日増しに高まっている。


(今日20日の朝立ち行動=うるま市内=)

 選挙戦は、拡声器を使っての運動は、今日が最終日。だが、俗に言う「投票箱のフタが閉まるまで」が勝負だ。何としても選挙区の糸数けいこ、全国比例の山シロ博治の当選を期したい。必死の訴えの一日が続く。

 今度の参議院選挙、たくさんの争点があるにも関わらず、マスコミでは「ネジレ解消」の実現成るか、どうかが最大の争点だ、などと報道される。だが、沖縄は違う。
 選挙区の糸数けいこ、比例区の山シロ博治も、安倍内閣が公約している普天間飛行場の辺野古移設反対、憲法改悪反対、TPP反対、脱原発などを争点にし、堂々と訴えている。二人ともアベノミクスの過大評価にも反対している。安倍内閣の沖縄差別と基地の犠牲押しつけに沖縄の怒りを表わす為にも、糸数けいこ(選挙区)、山シロ博治(全国比例)の当選のため最後の一瞬まで頑張る。

 私のブログはお読みになっている皆さん、どうか県内・県外の知人、友人らに勇気ある一票、怒りの一票を山シロ博治に投票して下さるよう、最後の声かけ(電話作戦)をお願い致します。

7月20日 10時15分


  

Posted by terukan at 10:18

いよいよ三日攻防だ。山シロ当選が見えてきた

2013年07月18日


尼崎市議会議員、宮城あやさんと一緒に街頭から訴える

 参議院選挙も今日から三日攻防戦に突入した。昨日は、宮城あや尼崎市議(社民党、ウチナー3世)と一緒に街頭ポイント演説、那覇市における「山シロ博治個人演説会」と駆け廻った。今日は、山シロ本人と企業廻り、「政策カー」による街頭ポイント演説、電話作戦に集中する。

 今日の沖縄タイムス朝刊に、全国の参議院選挙「共同通信終盤情勢調査」が載っている。全体的には自民党「一人勝ち」の予想だが、沖縄選挙区の糸数けいこと全国比例山シロ博治の当選が見えてきた。私は二人の当選を予感している。この予感を実感に、そして不動のものにすべく、三日攻防戦を元気に闘っていくつもりだ。
 沖縄の怒りを国会に届けるために闘う。

  7月18日  

Posted by terukan at 09:44

【憲法コラム】遂に安倍総理が改憲の本音を露呈する

2013年07月18日



 参議院選挙の投開票日が間近に迫った7月15日、遂に安倍総理が改憲の本音を露呈した。安倍総理は、自らの経済政策であるアベノミクスを自慢げに積極宣伝し、参議院選挙の公示後は、テレビ出演や街頭演説で改憲発言を「封印」していた。

 ところが、7月15日に放映された長崎国際テレビ番組のインタビューで「われわれは(憲法)9条を改正し、その(自衛隊)存在と役割を明記していく。これがむしろ正しい姿だろう」と言い放った。安倍総理は、同インタビューで「国内では自衛隊は軍隊ではないと言われているが、海外では軍隊として認識してもらっている。軍隊として認識してもらわなければ国際法の社会の中での行動ができない」等とも語っている。安倍総理が改憲発言の「封印」を解いて、9条改憲に言及し、自衛隊を軍隊として位置づける必要性を強調したのである。遂に安倍総理が改憲の本音を露呈した。総理インタビューでの発言ニュースに接して、そのような感慨を深くしたのは、私一人ではあるまい。

 私は、安倍総理が被爆地・長崎で憲法9条を変えて自衛隊を国防軍として明記すると発言した事を重大視している。私は、安倍総理の発言内容に反対だ。断固拒絶する。

 今一度、憲法第9条について考えてみよう。

 憲法第9条は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」と規定している。

 よく、憲法第9条は、平和主義を掲げ、宣言していると語られる。憲法第9条の平和主義の三要素は、「戦争の放棄」、「戦力の不保持」、「交戦権の否認」である。ところが、自民党「日本国憲法改正草案」では、「戦力の不保持」と「交戦権の否認」がバッサリと削除された。

 一方で、自民党も「戦争の放棄」は認めているが、憲法前文の「平和的生存権」は削除しており、自民党「日本国憲法改正草案」第9条2項は、自衛権発動を無制約的に認めているとしか解釈できず、「戦争国家」への歯止めにはならない。

 昨今、憲法9条改憲論者から「自衛隊は実質上軍隊のようなものである」とか「独立国家であれば軍隊を保有するのは世界の常識である」等と声高に叫ばれ、だから憲法9条を改正(悪)して自衛隊を国防軍として明記する必要があるんだ、と主張する。私は、現在の自衛隊は憲法違反の存在だと考える立場だ。たしかに、現在の自衛隊はその装備実態や人員からして「戦力」だ。でも、憲法9条2項の規定により交戦権はない。だから、自衛隊は、敵国の基地を破壊したり、兵士を殺すことはできない。しかし、憲法9条2項を全面削除し交戦権が行使できるようになると、人殺しができる軍隊になるのだ。自民党が狙っている「国防軍」創設は、自衛隊の単なる名称変更ではない。自民党国防族を中心に急浮上する「敵基地攻撃論」と「国防軍」創設は不離一体と見るべきだ。これが、安倍総理の「9条改憲論」の本質だ。

 私は、6月24日付の憲法リレーエッセー「悲惨な沖縄戦と憲法第9条」で、悲惨な沖縄戦の実相の一つとして「旧日本軍=皇軍は住民の命を守らなかった」と書いた。「軍隊は国家を守るものであり、国民を守るものではない」、このことこそ、世界の常識なのだ。

 あなたは、この「軍隊の世界常識」を受容しますか?参議院選直前になって露呈した安倍総理の憲法第9条改憲を容認しますか?参議院選挙の投票先は、憲法第9条改悪に反対する社民党候補に一票一票を!



(2013年7月18日 社民党国対委員長 照屋寛徳)  

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山シロ応援に宮城あや尼崎市議(ウチナー3世)来る

2013年07月17日

 今日も朝から暑い日が続く。参議院選挙の投票日まであと4日である。今日は、朝10時から山シロ博治応援の街頭ポイント演説をした。私と一緒に、去る6月の尼崎市議選で4期目の当選を果たした宮城あやさん(ウチナー3世)が山シロ応援で廻ってくれた。宮城あやさんは演説もうまく、ふるさとウチナーへの思いも深く、しかも、今の政治課題を国民の立場で解決する指針、山シロ博治を当選させて参議院へ送る意義等について語ってくれた。

 一方、昨日の自民党候補の応援で来県した安倍総理は、「沖縄は自民党にとって最も厳しい選挙区だ(対立候補の)厚い壁を破らなければ沖縄の未来はない」と演説したようだ。(7月17日付沖縄タイムス)
 悪い冗談だろうよ。沖縄の未来を閉ざしているのは、自民党安倍内閣だ。基地の負担と犠牲を強制し、差別を押し付ける。オスプレイの強行配備に反対し、辺野古への新基地建設に反対する県民総意を無視する安倍総理に、自民党公認候補が当選すれば、「沖縄の未来が拓ける」等と語る資格はない。あと4日だ。死力を尽くして糸数けいこ(選挙区)と山シロ博治(全国比例)の当選をめざし頑張る。
  7月17日  

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安倍総理を迎え撃つ 糸数けいこと山シロ博治

2013年07月16日

 7月16日、安倍総理が参議院選挙自民党公認候補応援のために来県した。安倍総理が沖縄で何を語ったのか、現時点では知らない。明日になればマスコミ報道で詳細が判明するだろう。
 新聞報道によると、自民党は沖縄、岩手、山形、千葉、東京、三重など6都県を重点選挙区と決め、集中的に攻略することを決めたようだ。沖縄にはすでに現職・元閣僚や自民党役員が大挙来県し、権力と金力、利益誘導をして、何としても糸数けいこ(選挙区)と山シロ博治(全国比例)の両候補を落選させんと躍起になっている。負けてなるものか。

 昨日、那覇市議選の応援を兼ねて街頭ポイント演説をしていると、「内閣総理大臣安倍晋三来たる」のポスターがベタベタ貼りだされていた。その中に数枚のポスターが逆さまに貼ってあり、まさしくアベコベ総理の正体を示していた。

 オスプレイ配備反対の県民総意の「建白書」を無視し、普天間飛行場の辺野古移設を推進し、沖縄に差別と犠牲を強いる安倍総理の恫喝に県民は屈しないぞ。とにかく、ものすごい自民党の攻勢だ。危機感を持って、糸数けいこの当選を目指し、はねのけていこう!

 今日は、安倍総理の那覇市での街頭演説に対抗して、急遽「糸数けいこ街頭個人演説会」をあえて同時刻にやる。もちろん、私も参加し、糸数選対の共同代表の一人として演説する。



7月16日 15時05分  

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山シロ博治と県内で支持の訴え

2013年07月15日

 昨日(7月14日)は、うるま市内で「山シロ博治個人演説会」に参加し、結集した支持者らに山シロ博治の支持を訴えた。
 演説会は、市内江洌の交差点に簡易ステージを設置して行われたので、仕事帰りの有権者らにも山シロ応援をお願いした。もちろん、選挙区は糸数けいこである。


(うるま市山シロ博治個人演説会)

 うるま市は私の住んでいる街であり、山シロ博治の出身地である。うるま市で何としても、山シロ博治の票を積み上げたい。支持者らは必死だ。燃えている。

 うるま市での「山シロ博治個人演説会」で支持支援を訴え、西原町における「山シロ個人演説会」へと移動した。西原町は、新里米吉県議(社民党県連委員長)が居住している。演説会には、上間町長、儀間信子議長も駆けつけて下さった。西原町は、山シロ博治の妻多喜子さんの父親の出身地だ。親戚もいらっしゃる。


(西原町山シロ博治個人演説会。糸数けいこ選挙区候補、儀間信子西原町議長、上間明西原町長、新里米吉社民党県連委員長が出席=左、山シロ博治の妻多喜子さんも支持を訴えた=右)

 参議院選挙、ラストスパートに入り、糸数けいこ(選挙区)、山シロ博治(全国比例)、元気いっぱいに当選を目指して頑張っている。

7月15日 13時50分  

Posted by terukan at 13:59

【憲法コラム】「護憲、改憲、論憲、加憲、創憲、壊憲」。あなたは、どっち…

2013年07月15日



 7月4日に公示された参議院選挙の投開票日が間近に迫ってきた。

 今度の参議院選挙、いろんな争点が予想され、マスコミ報道でも様々に語られ、議論されている。曰く、安倍政権の経済政策「アベノミクス」(いわゆる三本の矢)、憲法改正問題、原発政策、消費税導入、雇用問題などなど多岐に及ぶ。でも、長引くデフレ不況下で苦しむ多くの国民、不安感、倦怠感、深い失望感に苛まれている多くの国民(有権者)に向かって、「正しいことを大声で」連呼するだけでは、参議院選挙の争点も意義も伝わらないと思う。政党的常套句だけを並べて、「候補者カー」「政策宣伝カー」で絶叫してもダメだ。

 現に、安倍総理や自民党、日本維新の会などが主張する憲法96条「先行改憲」は各マスコミの世論調査で「賛成」より「反対」が多い。原発再稼働についても「賛成」より「反対」が圧倒的多数だ。だが、参議院選挙の投開票前予想報道によると、自民党・公明党の与党が圧勝しそうな勢いだといわれる。原発再稼働と原発輸出を推進する「死の商人」と化した自民党、96条「潜行改憲」で憲法改憲や自主憲法制定を訴える自民党が、参議院選比例区の投票先予想で最多なのだ。嗚呼(アア)――。何故だ、それでいいのか?

 そこで、参議院選投票直前に、今一度憲法について、お互いに想像力を働かせてみよう。憲法に対する立場、考え方についての造語的表現として、護憲、改憲、論憲、加憲、創憲、壊憲がある。最近では、活憲、知憲などの造語(用語)もあるようだ。国政政党的には、社民党・共産党は護憲だ。民主党やその他の政党の一部国会議員にも護憲の者がおる。自民党・日本維新の会は改憲だ。そして、公明党は政党としては加憲の立場だが、「改憲」論者も多い。民主党は、論憲、創憲が基本的政策だが、実態は護憲から改憲までてんこ盛り、ごった煮状態だ。そして、日本維新の会共同代表の石原慎太郎は、「改憲」では甘っちょろい、現行憲法をぶち壊す「壊憲」だ、と物騒に吠えている。最近良く耳にする知憲とは、安倍総理や自民党が「96条先行改憲」を声高に叫んだ事で、逆に96条改正反対が増えたように、憲法自体をきちんと知るべきとの意味を込めて「知憲」を唱えている。活憲は、現行憲法を「守り活(生)かす」という意味のようだが、もともと憲法を守る義務は国民にはない。憲法は、本来国民が国家権力者を縛るものだ。逆に、国家権力者は法律を制定して、国の意思で国民を縛っている。これが立憲主義だ。もっとも、憲法の理念を活(生)かす努力を怠らないという信念は十分に理解し得る。

 さてさて、気になる事がある。参議院選挙投票を直前にして、憲法9条、96条の改憲にはどの世論調査でも「賛成」より「反対」が多い。一方で、改憲自体への「賛成」が「反対」を上回り続けている。それって一体どう考えれば良いのだ。そのヒントを考えてみた。

 久留米大学の石川捷治教授は「今は、期待された政権交代でも社会が変わらない。特定の条文を変えたいというよりも、現状を打破したい、憲法を変えれば、社会が良くなるといった希望的な空気みたいな改憲論がある」、それを「改憲神話」と呼んでいる、と解説する(7月2日付東京新聞)。なる程、なる程。「改憲神話」か。

  原発の「安全神話」も在沖米軍基地の「抑止力神話」も崩壊した。「改憲神話」もすぐに崩壊するだろう。参議院選挙では、「護憲」を真っ当に考えている社民党候補に一票一票を、是非!



(2013年7月15日 社民党国対委員長 照屋寛徳)  

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山シロ博治、当選に向けてラストスパート

2013年07月14日

 沖縄では参議院選挙と同日選となる那覇市議会選挙が今日告示となった。
 参議院選挙も残り1週間、いよいよラストスパートである。私も10日、11日の両日は山シロ本人と与那国、石垣市で遊説活動、「糸数個人演説会」などに参加した。12日は、昼間は佐高信さん(評論家)と自治労北谷町議とのミニ講演会、北谷町長、読谷村長への表敬と意見交換、夕方は福島党首、佐高氏と共に「山シロ博治勝利総決起大会」に参加した。


(山シロ博治勝利総決起大会=沖縄市民会館=。力強く訴える山シロ博治=左=、佐高信さん=右=も駆けつけた)

 大会には、約1,200人の支持者が結集し、大いに盛り上がった。13日は、午前5時に起床し、1便で上京のうえ、神奈川県に社民党公認選挙区候補応援に行ってきた。


(7月13日、木村えい子・社民党神奈川選挙区候補個人演説会=相模原市議金子ときお事務所=。木村さんも金子さんも神奈川県で反基地闘争に取り組んでいる同志だ)

今日(14日)は、うるま市の「山シロ博治総決起大会」と西原町の「山シロ個人演説会」がある。

 21日の投開票日まで残り1週間。暑い暑い日が続くが、熱中症は避け、山シロ博治当選に向けての選挙運動には熱中して、選挙区の糸数けいことW当選を勝ち取る。必ずや。

 さて、来る16日、17日の両日、安倍総理が、選挙応援に来県するらしい。既に石破幹事長も2度来県した。現職閣僚、元閣僚、自民党役員、国会議員らが大挙来県し、権力と金力の攻勢をかけてきた。
 沖縄を差別し、犠牲にする自民党、「二股公約」「二枚舌」の自民党に負けるわけにはいかない。歯をくいしばっても頑張るぞ!

 今朝の地元紙(共同配信記事か)によると、日本維新の会共同代表の石原慎太郎が北朝鮮による拉致問題が起きたのは、現憲法に原因がある、との認識を示したようだ。トンデモナイ「暴走老人」だ。石原氏は、拉致被害者の横田めぐみさんが北朝鮮高官の妾になっている、との根拠のない見解を表明し、関係者の心を傷つけている。
 憲法も「壊憲」を主張する超右翼政治家である。橋下氏の「慰安婦制度容認」「米兵の性のハケ口論」など日本維新の会の両代表は、到底許せない。

7月14日 13時00分

  

Posted by terukan at 13:08

台風7号と「政治暴風」が沖縄接近中

2013年07月12日

 強い台風7号が沖縄の先島地方(宮古島・八重山・与那国など)に向かっている。今日の昼頃にも先島地方は猛烈な風が吹く見込みだと予報されている。
 「台風銀座」沖縄の定めとはいえ、先島地方の皆さん、万全の台風対策を講じて下さい。台風を甘くみたり、安心は禁物です。

 さて、参議院選挙も過熱している。沖縄には、強い事前エネルギーを持つ台風だけでなく、「政治暴風」も襲来しつつある。参議院選挙の投票日に向けて、安倍総理、現職閣僚、元大臣、石破幹事長(2度目)、自民党国会議員が多数来県する予定らしい。1人区の沖縄選挙区で政府・自民党が権力と物量で沖縄を総攻撃するつもりらしい。沖縄を差別し、犠牲を強要する政府・自民党に負けてはいけない。何としても糸数けいこ(選挙区)の当選を勝ち取って行こう。

 同時に、全国比例区は山シロ博治候補を当選させ、沖縄のワジワジー(怒り)を国政に届けてもらおう。沖縄の怒りの一票、平和の一票一票で自民党、安倍内閣の悪政「政治暴風」に立ち向かっていこう。今日は「山シロ博治勝利総決起大会」をやる(18時30分、沖縄市民会館)。ぜひ、ご参加を!


7月10日糸数けいこ個人演説会=石垣市民会館=


7月12日 10時45分  

Posted by terukan at 10:52
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