社民党

保育園長と園児の母親らの悲痛な叫び

2018年01月16日

 去る1月11日付のブログに「空から米軍ヘリが降ってくる―沖縄の不条理と怒り―」と題して書き綴った。
 
 昨日(15日)は、野党国会議員(立憲、希望、共産、社民、自由、参院・沖縄の風)有志らが、昨年末から年始にかけて沖縄で続発している米軍ヘリ事故現場を視察した。

 最初に訪ねたうるま市伊計島の米軍ヘリ不時着現場は集落に近く、豊かな漁場が広がる海浜だった。自治会長や元市議らも沖縄防衛局長による現場説明に立ち会ってくれた。
 伊計島では昨年1月にも農道にヘリが不時着し。現場付近の畑に実害を与えている。伊計自治会では、来る21日に住民大会を開いて日米両政府に抗議の声を挙げるようだ。
 私からは、現場で沖縄防衛局長に「不時着機をホワイトビーチ(米海軍基地)に吊り下げ移動したが、その後どうなったか」と尋ねたが、確たる返事はなかった。

保育園長と園児の母親らの悲痛な叫び
15日午前=伊計島

 次に訪ねた読谷村の産業廃棄物最終処分場は、リゾートホテルや民家に近い。不時着に抗議する県民に在沖米軍幹部は「安全な場所に着陸した」などと嘯いているが、狭い沖縄に安全な場所などない。
 しかも、地元紙の報道によると、不時着したAH1攻撃ヘリは翌1月9日には現場を離れ、その翌日から嘉手納基地で実弾を装填するなど訓練を再開している。これについて私が質したら、沖縄防衛局長は否定しなかった。
 実弾を積んだ米軍ヘリがリゾートホテルや民家付近に突然不時着するのが今日の沖縄である。異常事態、非常事態だ。許せん。

 普天間基地に隣接する普天間第二小学校の米軍ヘリ窓枠落下現場では、東京から参加した立憲、希望の国会議員らが、落下当時、校庭グラウンドでは子どもたちが体育の授業中だったと知り、怒りを共有し得たと確信した。
 普天間第二小では、未だにグラウンドが使用できず、落下事故にトラウマを抱えている児童もいるとのこと。

保育園長と園児の母親らの悲痛な叫び
沖縄防衛局長から説明を受ける=15日午後、普天間第二小学校

 調査団は、昨年12月に米軍ヘリ部品が落下した緑ヶ丘保育園も訪ね、神谷園長から落下時の詳細な報告を聴取した。園長や参加した保護者3人からは「子どもの命と安全を守るため、保育園上空での飛行禁止に向けて政治の力を発揮するように」と強く求められた。特に、園長からは「保育園、学校、住宅地上空の飛行禁止こそが最良で実効性ある再発防止策だ」と訴えられた。
 保護者らは集まった約55,000千筆の署名を携え、総理との面会を求めて来月中旬の上京を予定している。院内集会の開催も視野に、国会で悲痛な叫びと怒りの声を挙げる、と明言した。私も、圧倒的多数の無知無関心の国民に向けて、園長や保護者の皆さんと行動を共にする。
 このブログを読んでくださっている皆さんにもご支援をお願いするものである。

保育園長と園児の母親らの悲痛な叫び
神谷園長、保護者らの話に耳を傾ける=15日午後、緑ヶ丘保育園

1月16日 17:30

Posted by terukan at 18:03
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