テルヤ寛徳のブログ

　橋下徹大阪市長は、いわずと知れた日本維新の会の共同代表であり、弁護士でもある。
　その橋下市長が、昨日（5月13日）の記者会見で、従軍慰安婦制度を容認し、大型連休初めに米軍普天間飛行場を視察した際に海兵隊幹部に対し、「海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロールするために、性風俗店の活用を勧めた」と自白した。


１４日付地元二紙

　橋下市長は、かねてから旧日本軍による従軍慰安婦の強制連行を否定する発言を繰り返していた。そのうえで、従軍慰安婦の「強制性」を認めた1993年の河野洋平官房長官談話を「あいまいな表現で、日韓関係をこじらせる最大の元凶だ」と批判していた。
　旧日本軍による従軍慰安婦の強制連行と「河野談話」の否定という点で、橋下市長と安倍総理は一致する。

　それにしても昨日の橋下市長の発言は、市長として、政治家として、弁護士として失格である。国際社会からも、女性の人権を否定し、女性を軍人の性のはけ口として道具化する妄言として断罪されるであろう。

　沖縄では、68年前の悲惨な沖縄戦で、多くの朝鮮人が、軍夫として徴用され、日本軍によって慰安婦として強制連行された多くの戦史記録があり、証拠があり、証人が現存している。強制連行された従軍慰安婦の存在は、沖縄戦の実相のひとつである。

　在沖海兵隊の性風俗店活用の勧めにしても、過去から現在まで米軍人・軍属の性犯罪、性暴力で沖縄の子どもや女性が被害を受け、尊厳を著しく傷つけられた実態と原因をわい曲し、隠ぺいするもので許せない。
　風俗店の存在によって米軍人・軍属の性犯罪・性暴力が解消できると考えておるのであれば、在沖米軍基地で大阪市で全部引き取って、その周囲に風俗業を起こしたらいいだろうよ、橋下市長（もちろん、最大の皮肉を込めて書いている）。

　とにかく、この橋下徹なる男の危険性と底の浅い正体が現われたのが、昨日の従軍慰安婦制度容認発言だ。もはや、日本維新の会共同代表として政治を語る資格はない。
　昨日の橋下発言は、女性に対する侮辱、男性に対する侮辱でもあり、何より沖縄に対する侮辱でもある。許せん！今日は早朝から立腹している。

5月14日　11時5分