社民党

旧日本兵の遺骨が見つかる

2013年07月29日

 ボランティアグループ「ガマフヤー」(壕を掘る人)代表の具志堅隆松氏から秘書を介し、「旧日本兵の遺骨が見つかったので、現場を視察してもらいたい」との連絡があり、急遽駆けつけた。
 発見現場は、浦添市が発注した土地改良現場(浦添市前田)である。この場所には、旧日本軍の陣地壕があったようだ。

旧日本兵の遺骨が見つかる 旧日本兵の遺骨が見つかる

 悲惨な沖縄戦は68年前に終了した。だが、沖縄の山野には未収骨の遺骨が多数眠っており、不発弾も日常的に発見される。私は、かねてより戦争責任に時効はなく、発見された遺骨は、国の責任において可能な限り遺族にお返しをすべきだ、との考えである。

 今日、現場で視察、確認した旧日本兵の遺骨の側からは、「田畑」と刻印された印鑑、鉄かぶとと、水筒、軍用腕時計等も見つかっている。遺骨からのDNA鑑定の有効な資料となる歯も発見されている。厚労省にお願いをしてDNA鑑定の実施によるご遺族の特定を急ぎたい。

 それにしても、「ガマフヤー」の皆さんの献身的な努力には頭が下がる。炎天下、手作業による収骨作業である。私は、国の責任と費用でボランティアの皆さんの雇用対策事業に位置づけ、戦後処理の一環として収骨を急ぐべきだと考える。
 従来のような、業者による機械作業に丸投げするやり方は遺骨の尊厳を傷つける事になる。

 幸いにして、「ガマフヤー」具志堅代表の現場における説明によると、発見された旧日本兵の陣地壕を使用していた部隊名も特定可能のようだ。発見された遺骨の歯などから年齢も推定できるらしい。所持していた印鑑(木製で「田畑」と刻印)もある。
 一日も早く、ご遺族と再会できるよう祈って現場を後にした。

7月29日 9時25分

Posted by terukan at 09:29
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