テルヤ寛徳のブログ

　去る6月3日 午後1時25分頃、那覇空港で離陸のため滑走路を加速開始した全日空機の前方上空を航空自衛隊那覇基地所属のCH47ヘリが横切って飛行したため、全日空機が急停止するという大惨事になりかねないトラブルが発生した。

　今日（6月5日）、私と社民党県連の県議、市議7人で航空自衛隊那覇基地鈴木司令に抗議・要請に行ってきた。


航空自衛隊那覇基地＝6月5日

　那覇空港は観光立県沖縄の表玄関である。近年、航空貨物の物流拠点にもなっている。ところが、現状は軍民共用のため超過密の飛行場である。

　先に触れた6月3日のトラブルについては、現在、国土交通省安全委員会が調査中であるが、発生から今日までの調査では、自衛隊CH47ヘリが管制官の無許可による離陸（管制指示の誤認、単純な人為的ミスなど）がトラブル発端の最大原因だと報道されている。

　自衛隊関係者や多くの航空評論家も聞いてあきれる程のミスだ。

　今日の抗議・要請では、事態を真剣に受け止め、原因究明と再発防止、なによりも1日も早い民間専用化の実現を強く求めた。
　鈴木司令からは、「国民の安全を守る使命を有する自衛隊がかかるトラブルを起こして申し訳ない」との謝罪があった。だが、口だけでゴメンナサイでは済まない。

　現在、参議院で審議中の防衛省設置法改正案が成立すると、「南西諸島防衛」の名の下に那覇基地にF15戦闘機20機が追加配備されることになる。そうなると那覇空港は一層過密になり、事故発生の危険は高まる。到底許せない、承服できない。

　沖縄の観光振興、アジアへの物流拠点、産業振興、そして県民の命の安全のためにも那覇空港は1日も早く民間専用化を計るべきだ。

　6月5日


抗議・要請後に取材を受ける社民党議員団