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Posted by TI-DA at

安倍総理の所信表明と沖縄・憲法

2018年10月25日

 第197回臨時国会が10月24日に召集された。臨時国会の会期は、12月10日までの48日間である。

 24日午後2時からの衆議院本会議場で、安倍総理の所信表明演説を聞いた。今度の臨時国会は、安倍総理が自民党総裁選で3選を果たして、初めての国会である。残り任期3年という賞味期限付きとはいえ、意欲的な政権運営の構想や政策については語られなかった。ただただ失望。

 安倍総理の所信表明については、言いたいことが山ほどある。今日は沖縄の基地問題と改憲の野望について書き記すことにする。
 私は、沖縄タイムス社から求められた所信表明演説に対するコメントに次のように答えた。

 「掛け声だけ勇ましく、内容は空疎で陳腐な演説だ。相変わらず欺瞞と恫喝による沖縄の民意無視。改憲の野望も表明したが断固反対する」と。

 安倍総理は、所信表明演説の中で「外交・安全保障の基軸は、日米同盟です」と断じた。
 そのうえで沖縄の基地問題に言及し、「抑止力を維持しながら沖縄の皆さんの心に寄り添い、安倍内閣は、基地負担の軽減に、一つひとつ、結果を出してまいります」と。
 聞いて呆れる、とはこのことだろう。呆れるどころか、強い怒りを覚えた。
 
 9月30日の県知事選挙で、玉城デニー新知事が誕生し、最大の争点であった辺野古新基地建設反対の民意が示された。にもかかわらず、沖縄の民意を無視し、強権的に辺野古新基地建設を強行せんとする安倍内閣に「沖縄の皆さんの心に寄り添い」とか「基地負担の軽減に、一つひとつ、結果を出してまいります」などと妄言を吐く資格はない。
 天国の翁長前知事が所信表明演説を聞いたなら「安倍さん、ウチナーンチュ、ウシェーテナイビランドー」と叫んだに違いない。

 安倍総理は、所信表明演説で改憲への野望も語った。憲法審査会の自民党委員を自らの側近議員に配置換えしている。
 私は「無憲法」下の沖縄で27年間生きた者として、平和主義・立憲主義の根本を破壊する安倍改憲に抗って、国会内外で闘っていく決意を新たにした。


辺野古「承認撤回」に対する国の対抗措置について沖縄選出国会議員うりずんの会で岩屋防衛大臣に抗議申し入れ(25日午前、防衛省)


10月25日記  

Posted by terukan at 17:25

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