社民党

「ない」ものが「あった」―イラク日報隠蔽を許すな―

2018年04月04日

 財務省による森友学園の国有地払い下げ疑惑(不当な8億円の値引き)と公決裁文書の改ざん問題は、立法府たる国会を欺き、立憲主義と議会制民主主義を破壊する歴史的犯罪行為である。

 去る3月27日の佐川前国税庁長官の証人喚問によっても、その真相の究明と責任の追及には至らなかった。佐川証人は、自己保身と安倍総理や昭恵夫人、麻生財務大臣や官邸の関与を意図的に庇い、自民党議員の誘導尋問にも、根拠を示さずにそれらの事実を否定した。文書改ざんに対する自らの関与や指示について「刑事訴追のおそれ」を理由に証言を拒否したのである。本当に許せん。怒り心頭だ。

 野党6党は、引き続き安倍昭恵総理夫人らの証人喚問と衆予算委における集中審議を求め、一致結束して闘い続けていくことを確認している。

「ない」ものが「あった」―イラク日報隠蔽を許すな―
3日午後、衆院内

 かかる国会情勢の中、イラクに派遣された陸上自衛隊の日報隠蔽問題が急浮上した。
 去る4月2日、小野寺防衛大臣が記者会見で「小泉政権がイラク復興特別措置法に基づき2004年から2006年イラク・サマワに派遣した陸自が現地で作成した日報延べ376日分、約1万4千ページが見つかった」と発表した。

 これは大問題だ。手品じゃあるまいし、「ない」ものが「あった」と笑って済まされるものではない。
 6野党は、早速4月3日、「イラク日報隠ぺい問題合同ヒアリング」を開催し、真相究明と責任追及に立ち上がった。私も参加した。 4月5日には、第2回目を予定している。4月10日には安保委での質疑も予定されている。

 陸自イラク日報の存在が明るみになった今、存在を否定した当時の稲田防衛大臣の虚偽答弁も明らかになっている。稲田氏を参考人として招致する必要も出てきた。
 
 小野寺大臣の監督責任はもちろん、防衛省幹部の責任も重大だ。もはや、安倍内閣は総辞職すべきだ。

Posted by terukan at 18:14
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