社民党

島尻安伊子議員の暴言・妄言を斬る

2014年02月06日

 島尻安伊子議員は、沖縄選挙区選出の自民党参議院議員である。

 実は昨晩、地元で法律顧問をしている会社社長に所用で電話をしたところ、「島尻議員の予算委員会質問をテレビで視て、ウチナーンチュの一人としてすごく腹が立った」と突然に言われた。
 私は、参議院予算委員会中継を視ていなかったので、返事に詰まった。

 早速、議事録速報を取り寄せた。後援会事務所から地元二紙朝刊のFAXも送られてきた。
 議事録速報を読んで立腹し、何たる暴言・妄言だと激しい怒りを覚えた。政治的立場は違うとはいえ、同じ沖縄選出国会議員として悲しい、恥ずかしい。かくも、政府権力に屈し、沖縄の思い、有権者の心を乱暴に踏みにじるのか・・・許せん。

 島尻議員は昨年、沖縄選出・出身衆参5議員の中で、西銘衆議院議員と並んで、真っ先に普天間飛行場の「県外移設」の公約を裏切った人だ。政治信念のない、自らの立身出世、自己利益の追求しか考えていない人だ。もはや、政治家失格だ。
 2010年の参議院選挙では、革新陣営の対抗馬擁立が遅れて当選を許したが、次回は早めに強力な対抗馬を用意しよう。

 今朝の沖縄タイムスは「辺野古阻止 権限の乱用」「名護市長の主張は自由だが、混乱続く」「島尻氏 参院予算委で」との見出しで、島尻議員の予算委発言を報じている。
 琉球新報は「反対運動『対策を』」「辺野古移設 島尻氏、政府に要求」「名護市長を批判」との見出しで、両紙とも一面トップでの報道だ。

 参議院予算委員会の議事録を精読した。
 島尻議員は「市長が普天間飛行場の辺野古への移設には反対という政治目的から行政の権限を濫用するということは地方自治法上問題であると考える」とした上で「こうした問題行為を阻止、是正するためにどのような方法があるのか」と総務大臣に質している。

 「おいおい、島尻議員よ、地方自治法を読んで理解した上での発言か?」と叫びたい。
 稲嶺市長は、選挙公約に忠実に、そして地方自治法上の住民自治の理念に基づき、市民の生命と人権、暮らしの安全を守りたい、と主張しているのだ。そのために、個別法や条例上の市長の許認可権限や国との合意を要する協議等を合法的に行使、活用していく、と宣言しているだけだ。呆れたねー。

 島尻議員は、辺野古移設に反対する市民運動についても予断と偏見が強い。「悪質な違法行為が発生してからの対処では遅い。先んじて対策を打つのが必要だ」と、総理や国家公安委員長らに対し、事前取締りを求めている。

 島尻議員の一連の質問は、巨大与党と政権政党による横暴だ。そして、沖縄への構造的差別を強いる政府の先兵の役割を果たしている。憲法上の地方自治の本旨、国民主権、思想・表現の自由についても全く無理解だ。

 本当に怒り心頭だ。おそらく、地元沖縄で強い批判が起こるであろう。

2月6日 12:30

島尻安伊子議員の暴言・妄言を斬る

Posted by terukan at 12:40
このページの上へ▲