社民党

日中友好議連の一員として訪中しました

2014年05月07日

 日中友好議員連盟の一員として、去る5月4日から6日までの3日間、北京を訪ねて要人らとの会談に参加してきました。

 私は、1995年参議院議員として初当選いらいの古い超党派の友好議連メンバーである。
 今回の訪中団は、日中友好議連会長の高村正彦氏(自民党副総裁)を団長に、自民党2名、民主党2名、公明党2名、日本維新の会、共産党、社民党各1名の合計9人で構成された。
 訪中団は、5月4日早朝に羽田を発ち、3日間の滞在中に唐家璇氏(中日友好協会会長)、李小林氏(中国人民対外友好協会会長)、張徳江氏(全人代常務委員長、中国共産党序列3位)、中国日本研究学者、専門家及び在中国日本経済界関係者との会談、木寺昌人在中国日本大使らとの懇談・会食等のハードな日程であった。

 訪中団は、各党それぞれに中国に向き合う政治的立場に相違があるものの、超党派の議連として、日中関係を改善し、両国民間の友好的な様々な交流促進を願っての訪中が目的である。
 従って、日中間に横たわる諸問題について、率直な意見を交わすも、互いに政治的論難をし合うのでなく、いかにして双方が課題を乗り越えて行くかに心を砕いて議論を尽くした。

 会談した唐家璇氏は元外務大臣であり、李小林氏は故李先念氏(元国家主席)の娘で、習近平国家主席とも近い関係にあり、張徳江氏は中国共産党の7人の政治局常務委員のうち、序列3位、ナンバー3である。
 張氏が日本の国会議員と会談するのは、同氏の全人代常務委員長後初めて。習近平氏が2012年11月に党総書記に就任した後、最高指導部メンバー(7人)と日本の国会議員との会談は、2013年1月の習近平氏と山口那津男氏(公明党代表)との会談以来、最高位となったようだ。

 張徳江氏と議連訪中団の会談では、席上張氏から、安倍総理の歴史認識の問題、靖国神社参拝問題、尖閣諸島の領有権問題等で強い対日批判があった。
 高村団長からは、日中両国の現状は「戦略的互損関係」にあり、「戦略的互恵関係」の本来あるべき姿に戻すべく、双方が努力しなければいけないこと、安倍総理の意向として「11月北京で開かれるAPEC首脳会談に合わせて日中首脳会談を実現したい」旨が伝えられ、張氏も「習近平国家主席に伝える」との返事であった。
 中国側から指摘された諸問題についての、私個人や社民党の考えを述べるのは遠慮する。

 3氏との会談や学者らとの会談の席上、私に許されたごく短い意見発表の折、私は沖縄(琉球)と中国との500年以上の交流の歴史を踏まえ、日中間の懸案事項は、互いに過剰なナショナリズムを煽ることなく、冷静な平和外交により解決すべきである(特に、尖閣問題は…)と申し上げた。
 日中双方が対立ではなく、相互理解と相互信頼を深めて、議会と議員間の交流、文化・経済交流、若い世代の多様な交流が活発なればと願うものである。社民党としても、党間交流訪問を準備しているところである。
 最後に、日中首脳会談が早期に実現することを願うものである。

5月7日 12時20分

Posted by terukan at 12:22
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