社民党

違法・不法行為の犯人は安倍政権だ―高江ヘリパッド工事強行

2016年08月05日

 去る8月3日、第3次(大惨事)安倍再改造内閣が発足した。この内閣は、本質的に「壊憲」内閣であり、沖縄の視点で見ると「沖縄差別」内閣である。
 私流に解釈すると、自民党総裁任期の延長を視野に、入閣待機組の”在庫一掃”をはかり、安倍行政独裁政権の完成をめざす内閣となろう。
 私は、地元2紙からコメントを求められ、そのような趣旨で回答した。

違法・不法行為の犯人は安倍政権だ―高江ヘリパッド工事強行
米軍ヘリパッド建設に反対する市民から説明を受ける国会議員調査団=4日午後、東村高江

 さて、昨日(4日)午後、超党派有志の国会議員調査団で東村高江のヘリパッド工事現場を視察した。現場の雑木林で座り込み闘争を続ける住民らを激励し、支援する市民団体、環境団体、弁護団らから説明を受け、もろもろの要望を聞いた。

 高江の現場で闘う住民らからの説明聴取で明らかになったのは、7月11日未明(参議院選開票直後)からのヘリパッド工事強行で、沖縄防衛局が森林法に違反して不法な立木伐採をおこない、工事用車道を造ったことだ。
 
 さらに、弁護団からの告発で「自力救済は許さず」との法律の大原則を無視して、県道上及びその周辺の座り込みテントを撤去したことである。
 全国から動員された約500人を含む約800人ともいわれる機動隊員は、警察法、道交法、警察官職務執行法上の何らの明確な根拠も示さずに市民を規制し、検問を実施し、反対住民や支援者の車両に警告のステッカーを貼るなどして威嚇している。
 そのうえ、国有地の旧林道を勝手に形状、形質変更して、N1地区裏から新たな工事進入路を造ろうとしているのだ。
 
 ヘリパッド建設に反対する住民と支援者らは、7月11日以降、現在進行形で高江でおこなわれている国家権力を総動員しての違法・不当な国家暴力は、まるで「戒厳令」だ、口々に叫んでいた。
 私自身、高江には何度も足を運んでいるが、現場の状況はまさに「戒厳令」が敷かれているようだ。この「戒厳令」は住民らの生命と尊厳を脅かし、人権と自由を破壊するだけではなく、聖化的に貴重なヤンバルの森の豊かな生態系までをも破壊し、死滅させんとしている。

違法・不法行為の犯人は安倍政権だ―高江ヘリパッド工事強行
林野庁、環境省から説明を受ける国会議員調査団=5日午前、沖縄県議会内

 超党派の国会議員調査団は本日(5日)、那覇で林野庁、環境省からヒアリングをおこなった。
 
 その席上、林野庁沖縄森林管理署の清水俊二署長は、沖縄防衛局による違法伐採があった事実を認めた。
 私は清水署長に対し、同署長が有する司法警察権に基づいて適切に権限を行使し、厳重な処罰と速やかな現状回復措置命令を発するよう強く要求した。そのうえで、予想される旧林道の形状変更も勝手にさせないよう監視強化も併せて求めた。

 安倍政権の下、国家権力を総動員しての違法・不当な米軍ヘリパッド建設は即刻中止すべきだ。
 全国の皆さんに高江のヘリパッド工事現場、辺野古新基地建設工事の現場を注視し、可能な限りの連帯を寄せてもらいたい。切に希望する。

8月5日 18時

Posted by terukan at 18:11
このページの上へ▲