社民党

米軍ヘリ不時着と民間地上空での訓練に抗議する

2017年01月24日

 アメリカではトランプ大統領が就任し、通常国会開会日の所信表明演説で、安倍総理が「日米同盟こそが我が国の外交・安全保障政策の基軸である。これは不変の原則です」「沖縄の基地負担軽減に、一つひとつ結果を出していく決意です」などと絶叫した1月20日、「基地の島・沖縄」で重大事件・事故が発生した。

 その日、うるま市伊計の農道に米軍の新型攻撃ヘリAH-1Zが不時着した。現場は、集落から約1キロ、リゾートホテルからわずか600mで、昼間は農作業に従事する住民も多い。
 また、同じ日に、名護市のキャンプ・シュワブ上空でも国道(訓練場外)をまたいで兵士の吊り下げ訓がおこなわれている。
 断じて容認できない。訓練場外の国道での兵士吊り下げ訓練など言語道断だ。

米軍ヘリ不時着と民間地上空での訓練に抗議する
沖縄選出国会議員「うりずんの会」で防衛政務官に抗議申し入れ=23日午後5時すぎ、防衛省国会控室


 私たち沖縄選出野党国会議員は、23日の本会議終了後、防衛省の小林政務官に強く抗議した。
 
 不時着について、米軍は「不具合が発生し、予防着陸した」と発表しているが、不具合の原因も究明されていない。
 私たちの抗議の場で、小林政務官が「その日は風が強く、飛ばされて訓練場外の国道にはみ出した。それは事実です」と答えたので、私は「風が強かったかどうか県民は知らないし、言い訳でしかない。米軍の説明を鵜呑みにして事件・事故の原因とする防衛省の態度は極めて問題だ。風が吹けば、はみ出るような狭いところで訓練させるべきでない」と反論した。

 このような有り様では、安倍総理が所信表明演説で「日米同盟が基軸で不変」「沖縄の基地負担軽減に結果を出す」などと豪語したところで、県民の誰一人として信用するまい。安倍内閣は、口を開けば「沖縄の負担軽減」と言うが、口先だけだ。実際には、対米従属で主権国家、独立国家としての矜持もなく、アメリカと一緒になって沖縄を軍事植民地として放置する共犯者である。

 ウチナーとウチナーンチュは、かかる沖縄への構造的差別、不条理に抗い、自己決定権を主張して闘っていく。私も社民党も、その先頭に立つ。

1月24日

Posted by terukan at 10:37
このページの上へ▲